パーマン#002 (野球はパーマン)
パーマンではよくある話の形態として、パーマン本体は遊んでいてコピーロボットに雑用を押し付けるというのがあるが、2話目では宿題を押し付けたまま中学生との野球にミツオが出かける。
ミツオが自信満々なのに対してダメな男であることをしっているサブが「不思議な病気」とつぶやくのだが、このあたりの言語センスは魅力がある。 当然ミツオは野球がへたくそなので空振り三振、エラーが続くが「スランプはプロ野球の選手でもあるんだかんねー!」というセリフも味がある。
まあ散々な結果なので途中でパーマンに交代するという不正が行われるわけだが。
片手でホームランかましたりへなちょこ投げでバットをへし折ったりとやりたい放題である。ひどい男だ。
最終的にはコピーロボットに押し付けていた宿題が終わらずに泣きを見るが、このあたりは因果応報ギャグの古典的なオチぽい。
パーマン#001 (パーマン登場!!)
パーマンのアニメにはカラー版と白黒版があるが現在はどちらも数年前にDVD-BOXで発売されているので比較的手に入れやすい状況になっている。
一昔前はCATVのテレ朝チャンネルでルーティン組まれていたくらいで見ようとすると面倒だった。
カラー版のパーマンではオリジン(そのヒーローの成り立ち)についての話が第一話にないが、白黒版があったこと、コミックとして認知されていたからだと思っていたらどうやら「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」の同時上映作品で「バードマンがやって来た!!」があったかららしい。
15年前くらいだとドラえもんズ、感動系短編作品を同時上映していたり、パーマンのシリーズもやっていた。大長編ドラえもんも昔は豪華だったね。
話としてはパーマン1号と2号が火事現場から子供たちを救出するシーンから始まってコピーロボットの設定の説明も含めて話が進む。
説明口調なのだがくどくもなくどことなくドライなのがいい味を出している。
ここまででパーマンの正体が秘密であることと、パーマンとしての評価とミツオ本人の評価に隔たりがあることが示されている。
その後、幼馴染のみっちゃんの家にお食事をお呼ばれしている最中に雪山の遭難の救難に呼び出されて話は終わるのだが、パーマンというヒーロー活動はミツオ本人の評価に全く寄与しないどころかヒーロー活動で割を食うことの弊害を上手く示せていると思う。
コピーロボットは意地汚くご飯を平らげてビールまで飲んでるんだ
からむしろ評価が下がっている。むなしい。
ヒーローなんてやっていたら私生活に支障が出るという当然の話でコピーロボットはそれに対するアンサーではあるけれども本人がその場にいないのは変わりがないのでうまいところを味わえないしコピーがいらんことをしたら割を食うのでそういうおかしさがコミカルに表現されている。
後半(#200~300あたり)からヒーローものというよりはラブコメ要素が強いアニメにシフトしていくのだが、基本的にはパーマンというヒーローとミツオというダメ少年のギャップがあって成立しているのだなあなどと1話をみていて思った。
ちなみにぼくは漫画のほうはあんまり好きじゃないですがアニメは大好きですね。パー子かわいい。