パーマン#001 (パーマン登場!!)

 

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 パーマンのアニメにはカラー版と白黒版があるが現在はどちらも数年前にDVD-BOXで発売されているので比較的手に入れやすい状況になっている。

 一昔前はCATVのテレ朝チャンネルでルーティン組まれていたくらいで見ようとすると面倒だった。

 

 カラー版のパーマンではオリジン(そのヒーローの成り立ち)についての話が第一話にないが、白黒版があったこと、コミックとして認知されていたからだと思っていたらどうやら「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」の同時上映作品で「バードマンがやって来た!!」があったかららしい。

 15年前くらいだとドラえもんズ、感動系短編作品を同時上映していたり、パーマンのシリーズもやっていた。大長編ドラえもんも昔は豪華だったね。

 

 話としてはパーマン1号と2号が火事現場から子供たちを救出するシーンから始まってコピーロボットの設定の説明も含めて話が進む。

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 説明口調なのだがくどくもなくどことなくドライなのがいい味を出している。

 ここまででパーマンの正体が秘密であることと、パーマンとしての評価とミツオ本人の評価に隔たりがあることが示されている。

 その後、幼馴染のみっちゃんの家にお食事をお呼ばれしている最中に雪山の遭難の救難に呼び出されて話は終わるのだが、パーマンというヒーロー活動はミツオ本人の評価に全く寄与しないどころかヒーロー活動で割を食うことの弊害を上手く示せていると思う。

 コピーロボットは意地汚くご飯を平らげてビールまで飲んでるんだ

からむしろ評価が下がっている。むなしい。

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 ヒーローなんてやっていたら私生活に支障が出るという当然の話でコピーロボットはそれに対するアンサーではあるけれども本人がその場にいないのは変わりがないのでうまいところを味わえないしコピーがいらんことをしたら割を食うのでそういうおかしさがコミカルに表現されている。

 

 後半(#200~300あたり)からヒーローものというよりはラブコメ要素が強いアニメにシフトしていくのだが、基本的にはパーマンというヒーローとミツオというダメ少年のギャップがあって成立しているのだなあなどと1話をみていて思った。

 ちなみにぼくは漫画のほうはあんまり好きじゃないですがアニメは大好きですね。パー子かわいい。